文字(漢字読み・表記)
10 題語彙
20 題文法
12 題文の組み立て
5 題文章の文法
4 題以下は、留学生の作文である。
高齢者の外出支援
オ ヒョンミ
現在、日本では65歳以上の高齢者が人口の約3割に達するほど高齢化が進んでいる。そんな日本で今、高齢者の体と心の健康のために外出を支援するサービスの重要性が増しているそうだ。このサービスには、どのような効果があるのだろうか。
外出を支援するサービスは、大きく分けて二つある。まず一つ目は、移動をサポートす
るサービスで、主に車での送迎サービスだ。車の運転が困難な人や、最寄りのバス停や駅
でいういう
まで歩くことが負担になる人に「48」。二つ目は、外出の機会を提供するサービスだ。
用事がないから外出しないという高齢者は□49□。そのため、商店街での割引を実施し
ていうとう
たり、集まっておしゃべりができる会を開いたりするなど、外出の目的や場所を提供して
いる。これらのサービスにより、外出の回数が増えたという人も多いそうだ。
外出回数は、高齢者の体と心の健康に大きく彰響する。□50□調査では、歩行に障害
が出た人の数は、外出回数が1日1回以上の人より3日に1回未満の人のほうが約4倍も
多かった。また、外出は心の健康のために欠かせないという研究報告もある。外出によっ
て脳に刺激を与えることは、脳の機能が低下するのを防ぎ、心の健康につながるのだそう
だ。
外出と健康の関係を考えると、高齢者が外出することには大きな意味がある。高齢化が進む日本□51□、外出支援サービスは重要な役割を果たしているのだ。
内容理解(短文)
5 題人間は「私」として生きるのですが、よく言われるように「私」とは、「あなた」がいて初めてその像を結びます。これは、「他人の評価によって自分が決まる」ということではなく、「他人と自分の違いを通して初めて、自分というものがどういうものかがわかる」ということです。他人との好みの違いや意見の対立。そういうものを通して初めて、自分とは何が好きで何が嫌で何を支えにしているのかがわかるということです。それは、他者との付き合いなしに生まれることはありません。
(注)像を結ぶ:ここでは、姿がわかる
水石食品 商品開発部 田中由夏様
昨日は「水石りんごジャム」のサンプルをお届けいただき、ありがとうございました。本日試食をし、予定どおり来月から朝食で提供することにいたしました。また、お客様から名産のりんごを使ったお土産がないかたびたびご質問を受けますので、このジャムを売店でも販売したいと考えております。同じ時期に販売を開始したいと思っておりますが、ご対応いただけるでしょうか。 ご検討いただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。
水石温泉ホテル営業部 島本洋太
ラジオというのはながら聞きができるところが好きだった。何か他のことをしながら聴く。いい音楽や話があると、それが突然まるでボリュームが上がったように大きく聴こえ、そこから頭の中に空想の世界が浮かびだす。ラジオは余白のあるメディアだ。音しかそこには存在しないわけで、そこから先は聞き手である自分たちの手に委ねられる。まるで本で読む小説のように。与えられる情報が少ないほど、ある意味、自由度が高い。
(注1)メディア:情報を伝えるもの (注2)委ねる:任せる
以下は、あるガス会社からのお知らせである。
6月10日 坂元ガスをご利用のお客様へ 坂元ガス株式会社
使用量および料金の通知について
いつも坂元ガスをご利用いただき、ありがとうございます。 これまで月々のガスの使用量と料金は、紙の通知書でお伝えしていましたが、
資源節約のため8月末で廃止いたします。 9月以降、使用量と料金の確認は、ウェブ会員サービス「サカモト・ガスネット」をご利用ください。引き続き通知書をご希望のお客様には郵送でお届けいたしますが、手数料180円/月をご負担いただきます。 なお、「サカモト・ガスネット」のご利用方法、および通知書を希望される場合のお申し込み方法は、7月中にお知らせいたします。 ご理解、ご協力をお願い申し上げます。
この件に関するお問い合わせ先 ウェブサイト : https:// www.paperless.sakamoto gas.com 電話:063-554-3169 (受付時間 月~土9:00~18:00)
仕事というものは、自分の専門分野のことだけ考えればよいのではなく、部門を超えてどんな影響を与えあうか考え調整しながらやるべきものである。自部門に余裕があれば、忙しい他部門を手伝ってあげるべきだが、誰もそういう具合には考えない。そして、いつのまにか自分の城を築き、守りに入る。これでは「会社」ではない。会社は、そこで働く普通の人たちの力が、みんなで働くことによって何倍にも大きくなり、個人では成しえないような偉大なことを行う場所である。
(注)成す:ここでは、達成する
問題11 内容理解(中文)
8 題ゾウの鼻は進化の産物です。長い進化の中で鼻が何か目的を持って自らを変化させたわけではないかもしれません。何かの副産物かもしれません。しかし、ゾウは鼻を長くすることでどんな得をしているのかを考えてみることは、ゾウが生きる世界を、ゾウの視点から理解するためにも大切なことです。 まず、ゾウの体を分析してみましょう。長い鼻があって、その根元には大きな頭があります。頭の重さは500キログラムほど。その頭を支えるには、太い首は不可欠です。(中略) ゾウの頭はなぜこんなにも大きいのでしょう?ゾウの頭は頑丈な頭骨とむきむきの筋肉からなります。ゾウはとても賢い動物で豊かな感情を持っています。そういった知能や心の世界を支えるのは、もちろん脳です。5000グラムにも及ぶ大きな脳を守る頑丈な頭骨と、ゾウの象徴である太くて長い鼻を維持するための筋肉がついてゾウの頭はあんなにも大きくなったのです。 大きな脳と長い鼻の間にも関係があると、私は考えています。大きな脳、つまり大きな頭を支えるために、首が十分に太くなければなりませんでした。首を太く頑丈にすると、困ったことに、頭部の動きが制限されてしまったのです。その不自由さを、長く機動性に優れた鼻が十分に補ってくれたのではないでしょうか。鼻がよく動くことで、首が固定されていても生活に困りません。大きな頭を保ったまま、鼻で動きの自由も得たのです。
(注1)進化:ここでは、世代を超えて生物の形や性質が変化すること (注2)むきむきの:盛り上がった (注3)及ぶ:達する (注4)機動性に優れた:ここでは、よく動く
(Q57と同じ本文)
若い人たちの職業観で、気になることがある。ある調査では、自分に合った仕事をしたい、と多くの若者が考えているらしい。僕に言わせれば、それが大きな勘違いである。そんなことにこだわるから、ますます就職するのがキツくなるのだ。 仕事というのは社会のニーズだ。(中略) たとえば僕の本が売れたとする。売れた理由は買った人に聞いてみないとわからないが、少なくともそこに"穴"があいていたから、とは言えるだろう。埋まっていない隙間があって、実はみんなが気になっていた。そこを本の形で埋めたから買ってもらえた。一見平坦な場所に穴が、つまり隠れたニーズがあったということである。 起業という言葉をメディアでよく目にするが、この言葉の使われ方を見ていると、平らな場所に新しく何かを積み上げるようなイメージだ。しかし話はまったく逆だと僕は思う。起業というのは社会にあいている穴を見つけて埋めることではないか。何か足りない、不便だとみんなが思っている。 それを埋めてやったら、即、商売になるはずだ。穴があったら入りたい。そう考えて、とにかく仕事に就き、身体を動かして現場の作業を知ることだ。どの穴も、外側から見て全体がわかるほど単純な形はしていない。入ってみないで頭でばかり考えたって何もわからないのである。
(注1)一見:ちょっと見たところ (注2)平坦な:平らな (注3)起業:新しい事業を始めること (注4)メディア:ここでは、テレビや雑誌など (注5)即:すぐに
(Q59と同じ本文)
子どもはむずかしいことが好きである。 ニュースなどを見ていて、なにか関心を持ったようなら、子どもにわかるよう言葉を選んで教えてあげるといい。 親がそのように努力して教えても、実はわかっていないことのほうが多いのだが、それでいいのである。子どもをわかったような気にさせるというのでいい。なぜなら、そこから好奇心が動き出し、やがて本当にわかるように調べてみようという気になる。 そして、そうやっているうちに、本当にわかってくることも多い。 要は、好奇心を刺激し、いろいろなものに関心を持たせることがいちばん重要なのである。 子どもは、どこか背伸びしたがるものだ。それを否定的に見るのではなく、表面的な理解であってもかまわない、自分なりの理解でいい、とおおらかに受け止めよう。やがて、本格的な学びの場面で、その関心が伸びてくるからだ。 (中略) 子どもの理解力はゴムのようなもので、伸びないと思えばまったく伸びないままだが、伸びると思えばおそろしく伸びる。 そのわかれ目は、課題に出会ったとき、興味をそそるように話してやれるかどうかだ。 いざとなれば、大人がじゅうぶんわかっていなくてもいい。もちろん、まちがったことを教えるのはよくないが、「自分にもよくわからないが、こういうことだろうと思う」と正直に言えば、子どもは納得する。大人もわからないことがあるのだと知ったり、子ども自身がなんとなくわかったような気がするというのでもいいだろう。
(注1)好奇心:興味を持つ心 (注2)背伸びする:実力以上のことをしようとする (注3)おおらかに:広い心で (注4)そそる:ここでは、引く (注5)いざとなれば:ここでは、場合によっては
(Q61と同じ本文)
あまり語られないことですが、医療というのは、非常に「個別性」が高い分野です。「個別性」とは言いかえると、治療方針は10人いれば10通りあるということです。どれほど苦しくても生きられるなら辛い治療を頑張りたい人がいる一方で、痛みや苦しみがあるくらいなら命が短くなっても治療は一切したくない人だっているのです。我々医者は、科学的な根拠のある方法を知りながらも、あくまで患者さんのやりたいよう、生きたいように手助けするという使命があります。 これからの時代、この「個別性」はよりいっそう加速されるでしょう。これは、一人ひとりの患者さんに合わせた治療をしていくという意味で「テーラーメイド医療」などと呼ばれています。 目の前の患者さんが、どんな生き方を望んでいるのか。決して十分とはいいがたい時間のなかで、医者は把握せねばなりません。それを知る唯一の方法は、やはり面と向かっての会話なのです。その意味で、話を聞いてくれない医者は、患者さんに向き合っていないと、私は思います。時間がないのは私も医者なので痛いほどわかるのですが、それでも「話を聞く姿勢」だけは死守したいと思っています。
(注1)一切:全く (注2)根拠:理由 (注3)把握する:しっかりと理解する (注4)面と向かう:相手と向かい合う (注5)死守する:絶対に守る
(Q63と同じ本文)
問題12 統合理解
2 題A 私はスポーツを観戦するのが好きだ。レベルの高いブレーが見られるのも魅力の一つだが、選手と感情を共有できるというのが最大の魅力だ。応援したチームや選手が勝てばうれしいと感じ、選手がミスをしたときは悔しいと感じる。必死に戦う選手の姿を見ていると、まるで自分が選手と一緒にその場にいてプレーしているかのような感覚になるのだ。 スポーツ観戦に興味がないと言う人の中には、ルールを知らないから試合が理解できず楽しめないと思い込んでいる人もいるようだ。しかし、私は、知らなくても十分楽しめると思う。ルールのことは気にせず、気軽にスポーツ観戦を楽しんでほしい。
B スポーツを観戦する魅力とは何だろうか。試合の結果がどうなるか分からない状況を見ていて味わう緊張感だと言う人がいる。確かに試合中は予期しないことが起こるので、最後まで勝敗が予想できず、はらはらどきどきするというのも魅力の一つだ。だが、私が感じる魅力は、選手と同じように喜んだり悔しく思ったりできることだ。点が入ったり奪われたりするシーンだけでなく、試合を見ていると、選手と同様の心理や感情になってくる。このような体験をするには、ルールを理解しておくといい。チームや選手の戦略が分かるからだ。細かいルールをすべて知っている必要はないが、試合が理解できる程度の知識があれば、スポーツ観戦の魅力が分かるだろう。
問題13 主張理解(長文)
3 題以下は、数学を学ぶ人に向けて書かれた文章である。
よく「①分かる」とは「分ける」ことだと言われます。みなさんの頭の中に沢山のラベルがつけられた「箱」があるとイメージしてみてください。みなさんは郵便局員のように、入ってくる情報に対して、これはこっちの箱、これはこっちの箱と仕分けをしていきます。新しい情報を頭の中のしかるべき「箱」に入れることが「分かる」ことであり、どの箱にいれるべきかを的確にガイドしてくれる説明がいわゆる「分かりやすい説明」というわけです。 しかし、もしやってきた情報が、みなさんにとって全く新しい概念であったらどうでしょう。それはみなさんの持っているどの箱にも分類できないようなものです。「分けられない」のですから「分からない」。その「分からない」状態でいることに私達は我慢できなくなってしまうのですね。そんなとき、その概念を手近な箱に無理やり押し込んでくれる説明があると、それを「分かりやすい」と感じてしまいがちです。でもそれはみなさんを安心させるためのその場しのぎの説明。確かに分かったつもりにはなれるでしょうが、誤った箱に入れられた情報は二度と顧みられることはなく、本質的な理解からは永遠に遠ざかったままになってしまいます。これが「分かりやすさ」のとても危険な落とし穴なの②です。 学習においてとても大切な姿勢は何か。それは「分からないを分からないものとして一旦受け入れるということ」だと僕は思うのです。言ってみれば「分からない」というラベルのついた「箱」を作り、行き場のない情報はひとまずそこに放り込んでおくということです。もちろんそれは少し居心地が悪いことかもしれません。でもその違和感をうまく飼いならしながら、ときどきは箱の中をチラチラと眺めながら先に進んでいくと、不思議なもので「分からない」の箱にいれておいたいくつかの情報が結びつき、きちんと意味を持ちはじめる日がくるのです。頭の中にその概念をおさめる新しい「箱」が立ち上がる。これが真の「エウレカ!(分かったぞ!)」の瞬間です。「分からない」は学びの障害物ではありません。むしろ学びにおいてなくてはならない重要な通過点なのです。
(注1)しかるべき:適切な (注2)概念:ここでは、意味内容 (注3)その場しのぎの:とりあえずの (注4)顧みる:振り返る (注5)本質的な:ここでは、本当の (注6)違和感:何か違うという感覚 (注7)飼いならす:ここでは、受け入れる
問題14 情報検索
2 題野村農業大学 公開講座「自然に親しむ講座」 野村農業大学では、自然への理解を深めるための講座を実施します。
① 秋の花に親しむ:秋の花の育て方を学び、実習で鉢に花を植えます。10/8(日)14時〜16時、3,000円 ② 森の木を守る:日本の森の現状を知り、森の木を守り、育てる方法を学びます。10/14(土)9時〜11時、2,000円 ③ 身近な花を撮る:身近にさいている花の種類について学び、撮影を行います。12/2(土)9時〜11時 ④ 野菜を知る:家庭で簡単に育てられる野菜を知り、実習でホウレンソウを収穫します。12/10(日)14時〜16時、3,000円 ⑤ 木の香りを楽しむ:木の香りとその効果を学び、実習で香水を作ります。12/16(土)9時〜11時、5,000円
■講座について ・定員:各講座25名 ・②以外の講座では、講義のほかに実習も行います。実習にかかる材料費等は受講料に含まれています。
■受講手続きについて ・申し込み受付期間:①② 9月1日(金)〜9月15日(金) / ③④⑤ 11月1日(水)〜11月15日(水) ・申し込み方法:ホームページまたは電話で申し込みをしてください。申し込み多数の場合は抽選となります。 ・受講が決定した方には、しめ切り後10日以内にふり込み用紙を送ります。講座開始の5日前までに受講料のふり込みをお願いします。 ・申し込み受付期間が過ぎている場合でも、定員に達していなければ講座開始の3日前までなら申し込み可能です。電話でご確認ください。その際にふり込み先をお伝えしますので、講座開始の2日前までに受講料をふり込んでください。