文字(漢字読み・表記)
10 題語彙
20 題文法
12 題文の組み立て
5 題文章の文法
4 題以下は、留学生の作文である。
農業ボランティア ゴメス フランシスコ
半年前、私は友達に誘われて、働き手が足りない農家を手伝う「農業ボランティア」を始めた。過去にごみ拾いなどのボランティアはしたことがあったが、農業ボランティアのことは友達に聞くまで知らなかった。私は日本でいろいろな経験をしたいと思っていたので、参加することにした。 私が手伝っているのは南さんという農家だ。40代の夫婦がトマトやキャベツなど、いろいろな野菜を作っている。農作業は初めての経験だったが、農業は想像していた以上に知識や経験が必要だと感じた。 48、収穫のタイミングは、成長の具合や天気予報をもとに、いつがいいかを判断しなければならない。また、トマトなどは成長の段階に応じて与える水の量を変えないとしっかり育たない。体力49必要で、農業は本当に大変な仕事だ。 収穫したばかりのトマトを初めて食べさせてもらったときはあまりのおいしさに50。収穫したときの達成感や、大切に育てた野菜を味わう喜びは、このボランティアに参加しなければ感じられなかっただろう。 農家として役に立てたことが嬉しかったし、多くの貴重な経験をすることができた。51本当に良かったと思う。
内容理解(短文)
5 題以下は、将棋のプロが書いた文章である。
物事を推し進めていくうえで、その土台となるのは創造力でも企画力でもない。いくら創造力や企画力を働かせようとしても、道具となる知識や材料となる情報がなければ何も始まらないのだ。知識は、頭の中に貯えられた記憶の体験が土台になるのである。つまり、創造力やアイデアの源は、頭の中の記憶の組み合わせから生まれるもので、その土台がしっかりしていなければ、良いアイデアが閃くわけがないのだ。
以下は、ある不動産管理会社に届いたメールである。
らくらくルーム社青寺店 森田様
花西マンション302号室に入居予定の木村です。 引っ越し当日の3月20日の金曜日、午前中に貴店で新居の鍵を受け取る約束でしたが、荷物が10時に到着することになりました。そのため、前日19日の午後に鍵を受け取りたいと思いホームページを確認したところ、貴店は木曜日が定休日でした。 鍵の受け取り日が定休日の場合は、ほかの支店で受け取れると書いてありましたので、仕事の帰りに中央駅前店に寄りたいと思いますが、鍵を受け取ることは可能でしょうか。お返事をお待ちしております。
木村ゆり
以下は、美術作品の見方について書かれた文章である。
もし、何かの作品を見て、最初は「どうかな?」と感じたとしても、ふと「もしかしたら面白いかも」と思うことを私は「肯定のカケラ」と呼んでいます。「肯定のカケラ」を感じた時、その自分の変化を「見方がブレたのでは?」と思ってしまう場合がありますが、気の迷いとしてすませてしまっては、とてももったいないことです。それまで自分が認められなかったことを認めるのは、自分の可能性が広がることです。決してブレではありません。自分の変化に柔軟であることが大事です。
以下は、ある会社の社内文書である。
10月15日 担当者各位 商品管理部長
納品時の確認について
先週千川営業所で、注文とは違う商品を納品するというミスが発生しました。原因を調査したところ、当日、納品が重なったため、商品配送時の最終確認をしていなかったとのことです。 最終確認では、倉庫から商品を取り出した人とは別の人が、注文書と商品の内容・個数に間違いがないか確認することになっています。 どんな状況でもミスが起こらないように確認を徹底してください。 よろしくお願いします。 以上
親子はもっとも身近でありながら、ときにもっとも遠くなってしまう存在かもしれない。私も母とは「わかり合えない」と悟ったときに、ある一定の距離ができたことは否めない。だが、そのことで愛情がなくなるとか、関係が冷えるとかそういう感覚は一切なかった。むしろ「わかり合えない」とわかることは相手を理解しようとするための最初の一歩なのではないかと思う。もし「子どものことはなんでも自分が一番よくわかっている」と思っている親がいるとしたら、それはとても怖いことだと思う。
問題11 内容理解(中文)
8 題新年度が始まった。進級や進学、転勤やそれに伴う転居など変化の多い季節だ。新しい学校に進学したり職場を変わったりして新しい環境に入っていく人も多いだろう。(中略)
新しい環境では緊張や不安を感じるものだ。人見知りが強い性格だと、こうした変化が苦手だ。私もその一人だが、どんな場所でもいつも通り元気に自分の力を発揮する人を見ると、うらやましくも思える。こちらは少々なことで気持ちが揺れ動いているように思え、いつでも平常心で行動できればと考える。
しかし新しい環境で不安を感じないというのは、必ずしも良いことではない。慣れない環境で、何の不安も感じずにこれまでと同じような行動をしていたのでは、思いがけない失敗をする可能性がある。これまでの経験からは想定できないことが起きるかもしれない。人生、何があるかわからないのだ。
慣れない場所では、むしろ良くないことが起きる可能性を考えて慎重に行動した方が安全だ。私たちは不安を感じるからこそ、良くない事態に備えて準備しようと考える。緊張するからこそ、集中して、しかも慎重に問題に対応できる。実際に良くないことが起きたときの対応法もシミュレーションできる。
不安や緊張は自分を守る安全弁の働きをしている。不安や緊張を感じたときは、そのような気持ちを感じられる自分のこころの力を信じて、あれこれ考えすぎずに今自分にできることに集中するようにしてほしい。
「いぬ」は人間の家畜になる前から、群れで暮らしていた動物です。人間の家族の一員ともなれば集団生活の掟そのままに、飼い主を離れのリーダーや上位のものとみなし、日頃から服従の態度を示します。また、飼い主のその日の顔色を窺うなど、家庭内の空気を読みとりながら、上手にふるまうことにも長けています。群れで生活する動物は、お互いの状況を把握して、それにあわせた行動をとることが、群れ社会のなかで生きていくには必要だからです。人間にとっても、「いぬのきもち」は非常にわかりやすく、会話はできなくとも、お互いなにを考えているかが理解しやすい動物です。そこが、「いぬ」と一緒に暮らすことのひとつの魅力でもあるのでしょう。
一方、「ねこ」は、もともとが単独で行動していた動物ですので、家の中で人間の家族と一緒に暮らすようになっても、協調性のようなものはありません。また、家族の中での自分の立場もあまり気にしないので、いぬのように、飼い主をリーダーとみなして服従することはありません。(中略)ねこがいったい飼い主である自分のことをどう思っているのか、飼い主であれば誰しも知りたいところですが、人間の持つ気持ちや感情の尺度では、完全には理解しがたい動物だと思います。ねこはそもそも集団生活をしない、個を重視する孤独な生き物だからです。しかし、この理解できないところが、ねこの大きな魅力のひとつであり、人間が、ねこと一緒に暮らしたがる理由のひとつではないでしょうか。
作家が小説を書くときは、頭の中に書いているシーンが「絵」や「映像」として浮かんでいます。そのシーンを言語化し、文字という記号にしているのです。読者は作家が書いた文字を読み、頭の中で想像しながら映像化します。そこで感情移入が起きて、笑ったり、涙したりしているのです。
小説がベストセラーとなり映画化されると「この配役じゃない」「そのシーンは違う」といった声がよく上がりますが、これは当たり前のことです。映画というのは監督が原作を読んでイメージを膨らませ、映像化した作品だからです。原作の小説は読者一人一人が作家からの記号(文字)を受け取って、それぞれが自由にシーンを思い浮かべています。フランスの哲学者ロラン・バルトはこの現象を「作者の死」と表現しました。
「物語は作者の意図通りに読まなくてもいい。読者が好きな読み方をして、それぞれ解釈すればいい」
「作者は作品を支配できず、読者に解釈を任せなければならない」
ロラン・バルトはそう主張しました。私たちは作品の解釈を作者に求めがちです。これは作者の意図を正確に読み取ろうという発想です。そうではなく、作品の解釈は読者それぞれでいい。読者それぞれが頭の中で好き勝手に映像化していいのです。
哲学は一般の人が、一般的な問題について考えるための学問です。「人生の意味とは何か」「人類に共通の利益はあるのか」「時間とは何か」「愛とは何か」「正義はどのように定まるのか」「国家はどのようにあるべきか」「法の役割とは何か」「正しい認識にはどうやって到達するのか」「宗教は必要か」などが哲学の典型的な問いです。
これらの問いは、複数の教科や学問分野の根底に関わるような問題であることはおわかりでしょう。「愛とは何か」を考えることは、個人的な愛についての考えを尋ねているだけではなく、隣人愛は、社会のなかで人々のつながりはどうあるべきか、家族愛は、家族とはどうあるべきかといった、社会におけるみんなの問題となってくるはずです。社会観や家族観は、政策や法律の設定とも関係してくるでしょう。(中略)
しかし哲学のもうひとつの重要な仕事は、それぞれの専門的な知識を、より一般的で全体的な観点から問い直すことです。たとえば、遺伝子治療は非常に専門性が高い分野です。しかし遺伝子治療の範囲をどこまで認めていいのか。遺伝子を組み替えて難病にかかりにくくした子どもを作っていいのか。人間の遺伝子に対して、人間はどこまで改変してよいものなのでしょうか。
こうしたことは、社会のだれにでも関わってくるので、医学の専門家だけに判断を任せてよい問題ではありません。社会に存在している常識や知識や技術を、人間の根本的な価値に照らし合わせてあらためて検討することは重要な哲学の役割です。
問題12 統合理解
2 題A 暗記することに苦手意識を持つ人は多い。必死に暗記してもなかなか記憶に残らなくて嫌になる気持ちは理解できるが、覚えられないのは自分の記憶力がよくないからだと考えるのは問題だ。暗記ができる人は、生まれつき記憶力がよいのではなく、暗記のしかたを工夫しているのだ。 暗記するときは、目で見るだけでなく、ほかの感覚も働かせるのが効果的だ。声に出すことで耳からも情報がインプットされさらに確かなものになる。書くことで、あいまいな内容が整理され論理的に理解しやすくなる。このようにいくつかの感覚から脳に刺激を与えることで、記憶力をアップさせることができる。
B 暗記したことを忘れないようにするには、どうしたらいいだろうか。記憶に残るようにするには、いつ暗記するかが重要だ。脳が最も働くのは朝や午前中だといわれているが、暗記には、夜寝る前の30分が最も適している。覚えた知識が睡眠中に脳内で整理され、記憶に残りやすくなるからだ。暗記を終えたら、テレビを見るなど余計なことはせずにすぐに寝る。翌朝に復習すれば、記憶はより強化されるだろう。 暗記したことを忘れてしまうのは記憶力のせいではなく、暗記のしかたが間違っているのだ。脳の働きを理解し上手に利用すれば、無理なく暗記することができる。
問題13 主張理解(長文)
3 題多くのマネジャーやリーダーの人たちに聞くと、部下や後輩に対しては、「なんでも相談するのではなく、自分で工夫して取り組んでほしい」「次にやるべきことを自分で考えて、動いてほしい」という思いをもっています。
ところが一方で、同じマネジャーやリーダーの人から、「自分がやったほうが早い」「育てている暇がない」といった言葉も洩れてきます。部下や後輩に育ってほしいと願ってはいるものの、そのために自分の時間を割いて教え育てる時間の余裕も心の余裕もないというところなのでしょう。
確かに部下や後輩を育成するのはとてもやっかいで時間がかかります。新入社員を育てる場合には、仕事を細かく一つひとつを教え込んで理解させ、させてみて、フィードバックすることを繰り返す必要があり、相当のエネルギーを費やさなければなりません。中堅社員や中途採用者であれば、一人ひとりの個性や能力を考慮しながら対応しなければならないというむずかしさがあります。基本的な職務遂行力があり、経験もプライドもある人に何をどこまで教えればよいのか。丁寧に教えすぎれば、「そのくらいはわかっています」と反発されるかもしれないし、大丈夫だろうと放置していたら、実は何もわかっていなかったということにもなりかねません。メンバーの主体的な努力をうまく引き出しながら、方向づけをして、しかもよい結果や成果が得られるよう支援していく手加減が大変むずかしいのです。
(中略)
育てようとすることで、みえてくるものがたくさんあります。たとえば、自分にとってとても簡単なことでも、相手になかなか理解してもらえないことがあると気づきます。物事を理解するにもスタイルがあって、個人によってそれは異なるのだとわかります。したがってこの方法がだめならば、今度はこちらの方法で説明しようと、教えるためにはさまざまな工夫が求められます。口頭で説明したけれど理解されなかったので、今度は、紙に絵を描きながら説明しようというように、いろいろな角度からいろいろな方法を使い分けていくことも学びます。
教えることを通じて、自分でもよく理解していなかったと気づくこともあります。教えるためには曖昧なところ、理解の不十分なところがないように勉強しなければなりません。勉強することで、自分の知識やスキルがまた上がるのです。
問題14 情報検索
2 題公共の宿 北原ホテル
お部屋のタイプ ※全室、トイレ、冷蔵庫、テレビが完備されています。
料金表(宿泊・食事代込み、土曜日を除く)(単位:円) ※上記は、大人(中学生以上)1名の料金です。子供(4歳から小学生まで)は大人料金の半額、3歳以下は無料になります。土曜日は上記料金に1,100円を加えた料金になります。
食事について ■食事つきプランのお食事のご案内 夕食:おさしみがメインの和食膳をご用意しております。追加料金1,000円で天ぷらつきの特別和食膳に変更できます。特別和食膳への変更は、希望される日の2日前の午後5時までにご連絡ください。メニューの詳細は、「レストラン」のページをご確認ください。 朝食:和食か洋食のセットメニューをお選びいただけます。
■予約後に、お食事の追加予約を希望される方 夕食は3,000円(特別和食膳は4,000円)、朝食は1,200円の追加料金で承ります。夕食は希望される日の2日前の午後5時までに、朝食は希望される日の前日午後5時までにご連絡ください。
公共の宿 北原ホテル 電話 588-551-0703