文字(漢字読み・表記)
10 題語彙
20 題文法
12 題文の組み立て
5 題文章の文法
4 題香道 ベルナールマリー
「香道」とは、香りを楽しむ日本の伝統文化です。私は、友人が香道の体験ができる教室に誘ってくれたのをきっかけに、初めて香道のことを知りました。私は普段から香水などで香りを楽しんでいるので、香道の体験も楽しむことができました。 香道は、「香木」と呼ばれる木の破片を熱し、その香りを楽しみます。「香木」48そのような名前の木がもともと存在するわけではありません。いくつかの種類の木の中で、様々な自然条件のもとで、年月の経過によって香りを発生させるようになった木をそう呼びます。人工的に生産できないため、大変貴重なものと49。 香道には600年以上の歴史がありますが、その存在はあまり知られていません。数に限りがある香木は、香道が広まり需要が増えすぎればなくなるおそれもあります。50、香道ではあまり多くの弟子を受け入れませんでした。香道がよく知られていないのは、そういった事情もあるそうです。 香道では、香りをかいで、じっくりと味わうことを「香りを聞く」と言います。香りに心を傾けて聞くことを基本に、香りを聞きながら古典文学を鑑賞したり、どれがどの香木の香りかを当てて楽しんだりもします。 繊細な香りを心の中でゆっくり味わうことを通して、私は「香りを聞く」という意味がわかったような気がしました。香水のように手軽ではありませんが、このような香りの楽しみ方も51。
内容理解(短文)
5 題(1)
はじめから相手に期待することをやめられれば、怒りもイライラも生まれず、穏やかな気持ちで過ごすことができます。人に期待してイライラしながら過ごすか、努力して期待することを手放し穏やかに生きるか、これはあなた自身のことなので、コントロールが可能です。「期待しない」というとなんだかさみしいことをいっているように思う方もいるかもしれませんが、そうではありません。
多くの場合、周囲の環境や人間というのは、自分自身が変わることで面白いほど変化します。
(2) 以下は、ある会社の社員が総務課に送ったメールである。
総務課 ご担当者様
休憩室について、お願いがあってメールいたしました。
より多くの人が休憩室を利用できるように、先日テーブルといすを増やしていただきましたが、まだ昼食時に多くの人が利用できず不便を感じています。そのため、昼休みの間は会議室を開放していただけないでしょうか。そうすれば、より多くの人がそこで休憩できるようになると思います。
ご検討をお願いいたします。
営業第1グループ 大月友代
(3)
条件が違えば、勝者が敗者になり、敗者が勝者になるのが自然の生物社会です。どの生物もすべての環境条件で競争の勝者になることはできません。生態学の研究が示すのは多様な環境の重要性です。生物は競争があることで多様な環境の中に自分に適した環境を見つけることができます。
競争は敗者を排除するプロセスではなく、多様な環境の中にそれぞれの生物の居場所をつくり出すプロセスといってもよいかもしれません。
(4) 以下は、パソコンショップの店員から送られてきたメールである。
高山かおり様
PCフォレスト西山店の合田です。
画面の修理のためルニ社製のノートパソコンをお預かりしておりますが、点検したところ電源部分の部品にも問題があり、接続状態が悪くなっていることが分かりました。このままですと急に電源が入らなくなる可能性がありますので、部品の交換をお勧めいたします。
その場合、追加料金が2万円かかり、お返しは6月10日以降になります。
画面の修理は6月5日に完了しますので、電源の修理を希望されない場合には、予定どおりお返しできます。
お忙しいところ恐縮ですが、ご連絡をお待ちしております。
PCフォレスト西山店
担当: 合田 英子 support_hm@peforest.co.jp
(5)
弱い立場にあるという点で、未来の世代ほど弱いものはない。何しろ、どんなにひどいことをされても、まだ生まれていない生命は、抗議の声をあげることもできないのだから。それをいいことに今生きている世代は、未来の世代が生きていくための絶対条件となる環境を壊し、彼らが利用する分の資源まで使い果たそうとしている。いったいこれ以上、フェアの精神に反することがあるだろうか。
問題11 内容理解(中文)
8 題(1)以下は、図書館で司書が子どもたちに本を読んで聞かせることについて書かれた文章である。
読み聞かせの時には、まず子どもたちに表紙を見せます。そして、ゆっくりと書名と著者や画家の名前を読み上げます。表紙をめくると、見返し紙が出てきて、それは無地の色紙であったり、または本の中身とかかわる絵があったりするのですが、それもゆっくりと見せます。ここは、その本の中身に入る前の気持ちの準備のためのページなのです。それから扉のページがあって、開けるとその本の世界が広がります。
つまり、すぐに本の中身に飛び込んでゆくのではなく、じっくりと本を見せて、そのお話の世界に子どもたちを案内する。ただ子どもたちがおもしろがればいいのではなく、一人ひとりがその世界に入っていく、そうして自分で何かを感じ取る。それが図書館でのお話し会なのです。
その時、語り手が主役ではありません。著者が読者に伝えたいことを、その代わりになって伝える仕事ですから、大げさな身振りや声色よりも、ごく自然な話し方と、それに伴う控えめな身振りで、著者の思いを伝えようとします。(中略)
そこで、司書は、読み聞かせやお話をする前に、その本を何度も読みこんで、この著者が何をいおうとするのかを考え、どこに間を入れたらよいのかを考えます。それから練習に入ります。読み聞かせの場合も、本文をほとんど暗記するほどに読みこむことが必要とされています。子どもと本とを結びつけるのには、そういう配慮と厳しい訓練が必要なのです。
(2)
いま、ハーバードやMIT(マサチューセッツ工科大学)、あるいは日本の京都大学でも、授業内容のインターネットでの公開を始めている。せっかく大学に入って授業料も支払っているのに、その内容がインターネットで見られるというのは、どういうことだろう。
要するに、もはやそこで得られる知識や情報=コンテンツは世界共有になってしまったのだ。かつては、東京に行かなければ得られない知識、あるいはパリやニューヨークまで行かなければ得られない情報というものが確かにあった。しかし、いまや、どんな情報も知識も、インターネットで(中略)
だとするならば、大学側も、どのような学びの共同体をそこに実現するかを、きちんと公表していかなければならない。どんな学生に来て欲しいのかを示すと共に、どんな教職員がそこにいて、そこにどのような「学び」が実現するのかを、はっきりと示していかなければならない。
(3)
自分を見失わないためのコツとして、ぼくは「何でも正直に話をする」ようにしています。
その場で波風を立てずに、聞き心地がいいことだけを他人に言っていたら、同じようなことを心の中で自分に対しても言うようになってしまいます。長期的に見て、「本心を口にしない」ことの悪影響は、非常に大きいのです。自分についたウソは、気付かないうちにそれがウソか本当かもわからなくなる。自分を慰めるために言っているのか、現実がそうなのか、区別がつかなくなります。これが怖いのです。(中略)
自分にウソをつかないことのメリットはもう一つあります。「記憶のコスト」が低くなるということです。
その場の空気で調子を合わせていると、「自分がどこで何を言ったか」を記憶しておかなければいけません。たくさんの案件を同時進行で動かしていると、自分がどのような基準で、どう判断したかを記憶することは、すごく大変な作業になります。
ただ正直ということを最優先していれば、忘れてしまっている案件でも、ほぼ同じ決断に辿り着くことができます。まわりに合わせて自分にウソをついていたりすると、まったく逆のことを言ってしまったりして、判断がぶれるのです。
(4) 以下は、いい写真を撮りたいと思っている人に向けて書かれた文章である。
ポートフォリオを作ることには大きく二つの意味がある。まず自分のため、そしてもう一つは他者に見せる(プレゼンテーションする)ためだ。写真を撮り続けるうちに、だんだん自分が何をしようとしているのかが見えてくる。被写体について漠然とした認識しか持てなかったのが、はっきりと焦点が絞られてきて、このやり方でいいのだという自信が芽生えてくる。そうなったらポートフォリオを作ってみるといい。
よく「形にしてみないとわからない」というが、これは本当だと思う。作品をまとめることで、自信が確信に変わることがよくあるからだ。逆にポートフォリオにしてみると、自分の写真の弱点もよく見えてくる。撮影中には見過ごしていたことが、後で冷静に見直すとくっきりと浮かび上がってくるのだ。欠けていたものを修整することで、作品をさらによくすることができるだろう。
他人に見せるというのも大事なことだ。写真をどこかで発表したいとか、写真家として仕事をしたいという人は当然だが、そこまで考えていなくてもポートフォリオを人に見せるのはとても有意義だと思う。自分の作品がどれくらいのレベルにあるのか、どの程度のインパクトを持っているのか客観的に判断するきっかけになるからだ。(中略)
作品は他者にきちんと届いて初めて価値を持つ。自己完結した小さな世界が、受け手とのキャッチボールでより大きなものになっていく。その第一歩としてポートフォリオを誰かに見せてみよう。
問題12 統合理解
2 題A 会社で働いていれば、部下に仕事を教える立場になることがあるだろう。そんなとき、私はできるだけ社内用語や専門用語を使わずに、誰が聞いても分かる言葉で説明するようにしている。教える側と教えられる側の知識や経験には大きな差があるからだ。 いずれ覚えなければならないからと思って最初から難しい言葉を使って説明すると、仕事自体が難しいという印象を与え、部下が仕事を理解しようという意欲を失ってしまう。大切なのは、部下の能力に応じた教え方をすることではないだろうか。部下にとって分かりやすい言葉で仕事をしっかり理解させ、やる気を引き出すことは、上司の大事な役目だ。
B 部下に仕事を教えるとき、多くの仕事を一気に教え込もうとする人がいる。早く仕事を覚えてほしいという気持ちは理解できるが、仕事を覚える側の負担を考えていないのは問題だ。仕事を正確に覚えてもらうには、部下がどんな知識や経験を持ち、何ができるのかを考えて教えることが大切だ。 私が実践しているのは、仕事を一度に教えようとしないで、すぐに担当してもらう仕事に絞って教えることだ。教える内容を限定すれば、部下が難しいと感じることは時間をかけて説明したり、部下が得意なことは一人でやらせてみたりして、部下のレベルに合わせた内容やスピードで教えることができる。部下の立場に立って教えることが、確実に仕事を覚えてもらうための近道だ。
問題13 主張理解(長文)
3 題大きな感動をあたえてくれた場所には、またいきたくなる。できれば、その場所にいつまでも居つづけたい。そう思うのは、人の自然な感情だ。
宇宙飛行士の毛利衛さんにとっては、「宇宙」が、その場所だった。
スペース・シャトルでの初めての宇宙飛行から帰還してからは、しばらくは講演活動やマネージメントの仕事をしていたらしいが、そんな生活が、物足りなくてしょうがない。ひとつの夢を果たし終えて、自分の人生まで終わってしまったように思えてくる。「もう一度、宇宙へいきたい」という気持ちがわいてくるのも自然な感情だろう。
張り詰めた緊張感のある生活を、もう一度送りたい。宇宙から地球を見たときの、その感動を、もう一度味わいたい……
二度目の宇宙飛行への挑戦を決心したとき、毛利さんはすでに四十八歳になっていた。すでに若くはない人間にとってはつらい訓練でもあったが、どうにか乗り越えて、ふたたび宇宙へ旅立った。
毛利さんばかりではないように思う。プロ野球選手は、いつまでもグラウンドに立ちつづけたいと思うだろうし、サラリーマンは定年になっても、職場から離れがたく思うものだろう。その場所を去らなければならない「とき」がやってくる。毛利さんも、じつはそのことは、二度目の訓練を受けているときから薄々感じていた。体力も反射神経も、もう若い人にはかなわない。
宇宙飛行は、希望すればだれでもいけるというものではない。スペース・シャトルには「定員」があるし、選ばれなければ宇宙へはいけない。
「三度目」はないかもしれない。後ろ髪を引かれるような寂しさはあるが、しかし、いまの毛利さんには、「なにがなんでも、もう一度」という強いこだわりはないのだという。
それは、新しい「生きがい」を見つけることができたからだそうだ。自分には経験がある。知識もある。いつまでも若い人と競うのではなく、自分が得てきたものを若い人たちに伝えてゆく「喜び」もあるのではないか。
自分の夢を追い求める人生から、次の世代の人たちの夢の応援する人生へ。たしかに、そのような発想の転換ができれば、新しい「生きがい」を見つけるのも早そうだ。
次の世代に夢をつなげていくのは、「老兵」の重要な仕事なのである。
問題14 情報検索
2 題青水潮自然公園 ハイキングのお勧めコース・ガイドツアーのご案内
◆ お勧めコース (合計時間は休憩等を含めた大体の時間です)
| コース名 | コース案内 | 合計時間 | | --- | --- | --- | | らくらくコース | 北口から登山鉄道で山頂へ→徒歩で植物園へ→植物園前からボートで北口前へ→徒歩で北口へ | 1時間 | | 花を楽しむコース | 北口から登山鉄道で山頂へ→徒歩で植物園へ→植物園前からボートで公園案内所前へ→徒歩で南口へ | 1.5時間 | | 半周コース | 南口から徒歩で植物園へ→徒歩で山頂へ→徒歩で北口へ | 1.5時間 | | 一周コース | 南口から徒歩で公園案内所へ→公園案内所前からボートで北口前へ→登山鉄道で山頂へ→徒歩で植物園へ→徒歩で南口へ | 3時間 |
❖ 登山鉄道やボートの詳細については、本ホームページ内の「園内の移動手段」のページをご覧ください。
◆ ガイドツアーのご案内 ● 「お勧めコース」をガイドが一緒に回って、公園内をご案内します。お申し込みは、ツアーを希望される日の10日前の午後6時まで、電話で受け付けています。ツアーをご希望の日、出発時間、人数、コースをお知らせください。 ● どのコースでも、ガイド料金は参加者1名につき500円です(登山鉄道代、ボート代は別にかかります)。当日の集合時に、ガイドにお支払いください。 ● 1グループの定員は10名です。11名以上でお申し込みの場合、当日複数のグループに分かれていただきます。 ● 出発時間は開園(4月~9月:午前8時30分、10月~3月:午前9時)から午前11時までの間で指定してください。 ● キャンセルは3日前の午後6時までに電話でお願いいたします。天候不良により、ツアーが中止になる場合は、前日の午後7時までにご連絡いたします。 ガイドツアーのご予約:029-123-4568